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日焼け止めは、顔にどれくらい塗ればいいのか。いつ塗り直せばいいのか。それをすぐ確かめたい人に向けて、環境省・日本皮膚科学会・日本化粧品工業会の説明と、メーカーの使い方の案内からまとめました。
量:顔は合わせて1円玉2枚分。液状に出るもの(乳液など)を1円玉1枚分ずつ、2回に分けて重ねます。クリーム状ならパール粒1個分ずつ2回です(環境省)。商品の説明書に量があれば、そちらに従います
理由:SPF・PA は、肌1cm²あたり2mg を塗って測った数字です。少ないと、表示どおりには防げません(日本皮膚科学会)
塗り直し:2〜3時間おきに。汗をふいたあとなど、落ちたと思ったらすぐ(環境省)。メイクの上からは、スプレーを手のひらに出してからなじませます(資生堂)
この記事で紹介する日焼け止めは、毎朝たっぷり塗りやすいジェルと、外で塗り直すときのスプレーです(外に長くいる日向けのミルクは「たっぷり使いやすい日焼け止め」で紹介します)。枠のボタンは、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングの検索結果に移ります。
この記事で紹介した商品の表示・価格と、各団体・メーカーの説明は、2026年10月23日に確かめた時点のものです。
日焼け止めの塗り方|顔は5ステップ、腕・脚は線を描いて
環境省のマニュアルと、メーカーの案内(資生堂のアネッサ、ロート製薬のスキンアクア)から、顔の塗り方を5つの手順にまとめました。
日焼け止めは、外に出る前に塗ります(環境省)。資生堂は朝のスキンケアの最後に塗るよう案内していて、化粧下地を兼ねられる商品もあります。液が2層に分かれているタイプは、使う前によく振ります(資生堂)。
液状に出るもの(乳液など)は1円玉1枚分、クリーム状に出るものはパール粒1個分が1回分です(環境省)。
ジェルは、ロート製薬は1円玉、資生堂はパール粒で案内していて、メーカーで分かれます。説明書に量が書いてあれば、そちらに従います。
額・鼻の上・両頬・あごの5か所に分けて置き、指全体を使って顔のすみずみまで伸ばします(環境省・資生堂)。先に何か所かに置くのは、塗り忘れや塗りムラを防ぐためです(環境省)。
1回目と同じ量を取り、同じように重ねます。液状なら、2回で1円玉2枚分です。日に当たりやすい鼻や頬(ほお骨のあたり)は、念入りに重ねます(環境省・資生堂)。
首は10円玉くらいの量を数か所に置き、下から上へなじませます。耳とえり足も忘れずに塗ります(資生堂)。
顔の塗り方の流れを1枚の図で見たいときは、「森三中・大島美幸さんのもち肌と紫外線対策」の図も使えます(帽子・日傘など、日焼け止め以外の紫外線対策もまとめています)。
腕・脚は、容器から線を描くように出す
腕や脚は、容器から直接、表と裏に1本ずつ線を描くように出し、手のひらで大きな円を描くようにムラなく伸ばします(環境省・資生堂)。資生堂は、少しずつ足していく塗り方や、手のひらに出してから塗る塗り方はムラになりやすいとしています(ロート製薬は、手のひらに取ってから円を描くように伸ばす塗り方も載せています)。肩や背中の上のほうは日に当たりやすいので、念入りに塗ります(環境省)。
量が少ないとどうなる?|SPF・PAは「1cm²に2mg」で測った数字
SPF は主に UVB(肌が赤くなる日焼けを起こす紫外線)を、PA は UVA を防ぐ効果の目安です。SPF は数字が大きいほど、PA は「+」が多いほど効果が高く、SPF が50より高いものは「SPF50+」と表示します(日本化粧品工業会)。
この数字は、肌1cm²あたり2mgの日焼け止めを塗って測ったものです(環境省のマニュアル・日本皮膚科学会)。SPF なら、塗った所と塗っていない所に紫外線を当て、翌日にかすかに赤くなる紫外線の量を比べて決めます(環境省)。

日本皮膚科学会は、実際に塗っている量は1cm²あたりせいぜい1.3mg くらい(必要な量の3分の2くらい)で、そうすると効果は半分くらいになってしまう、と説明しています(皮膚科Q&A 日焼け Q13)。ヨーロッパの5か所で、学生124人が夏休みに使った量を調べた研究(Autier ほか、2001年)では、塗った厚さの中央値は1cm²あたり0.39mg でした。
量を減らすと SPF が下がることは、海外の研究でも共通しています。ただ、どれだけ下がるかは研究によって違います。量が減るとほぼ直線的に下がったという研究(ドイツ、2007年)も、SPF4 の製品で、量と SPF が直線ではなく曲線の関係になったという研究(デンマーク、2007年)もあります。SPF30・55 の製品では、少なく塗ると期待より低くなりうる、という研究(中国、2012年)もあります。このため、「少なく塗ると SPF50 がいくつになる」とは、1つの数字では言えません。
では、どうすれば足りる量になるか。日本の化粧品会社の研究所の研究(Teramura ほか、2012年)は、ふだんどおりに塗ると1cm²あたり約1mg だった量が、2回塗るよう伝えると2mg 近くまで増えたと報告し、2回塗りをすすめています。上の STEP4 で同じ量を重ねるのは、この足りない分を補うため、と編集部は考えています。
毎日この量を使いやすい日焼け止めは、「たっぷり使いやすい日焼け止め」で紹介しています。
塗り忘れやすい所|生え際・耳・首の後ろ・手足の甲
顔の真ん中だけ塗って、端や首が抜けることがあります。メーカーと日本皮膚科学会が挙げる、塗り忘れやすい所は次のとおりです。
| 場所 | 塗り忘れやすい所 |
|---|---|
| 顔 | 髪の生え際・耳・小鼻のわき・眉間・まぶた・フェイスライン・唇(資生堂)、耳たぶ(日本皮膚科学会) |
| 首・胸 | 首の後ろ(えり足)(資生堂)、うなじ・首・胸(日本皮膚科学会) |
| 手・足 | 手の甲(日本皮膚科学会・資生堂)、足の甲・ひざ・ひざの裏(資生堂) |
| 体 | 体の側面(資生堂) |
まぶたなど目の近くに塗るときは、目に入らないように気をつけ、入ったときはすぐに洗い流します(メーカーの使用上の注意)。
塗り直し|2〜3時間おき、汗をふいたらすぐ
日焼け止めは、手や服に触れたり、汗をかいてタオルやハンカチでふいたりすると落ちます。環境省のマニュアルは、落ちたと思ったらすぐ重ね塗りし、そうでなくても2〜3時間おきに塗り直すようすすめています。日本皮膚科学会も、3時間に1回くらい塗り替えるほうが確実、としています。メイクをしていない顔や腕・脚は、朝と同じ塗り方で重ねます。
水に強い「UV耐水性★★」の表示があっても、塗り直しは要ります。日本化粧品工業会は、UV耐水性は海やプールなど外からつく水への強さで、汗への強さを示すものではなく、効果が続く時間も一律には言えないので、2〜3時間を目安にこまめに塗り直すよう説明しています(UV耐水性の表示に関するQ&A)。
メイクの上から塗り直すには
メイクの上にミルクやクリームをそのまま重ねると、ファンデーションが崩れます。資生堂は、次の順で塗り直すよう案内しています(アネッサ「日焼け止めの正しい使い方」)。
- ティッシュなどで、肌の表面の余分な脂を取る
- スプレータイプの日焼け止めを、顔に直接かけずに手のひらに出す
- 塗り直したい所に少しずつ置き、指全体でなじませる(メイクがよれないように)
メイクの上から使える、紫外線をカットするパウダーもあります。たとえばアネッサのパウダーでは、メーカーが「紫外線防御効果のある化粧下地や、ファンデーション等との併用」をすすめています(資生堂)。パウダーだけで済ませるより、朝の日焼け止めに重ねるもの、と考えると説明と合います。
この記事で紹介する塗り直し用は、アネッサ パーフェクトUV スキンケアスプレー NA(化粧品、60g)です。メーカーは「手軽に塗りなおし可能」とし、顔・からだ・髪に使えると案内しています(資生堂)。
- 合う人(編集部の見方):外出先でメイクの上から塗り直したい人、髪や首にもさっと使いたい人
- 気をつけたいこと:吸い込まない・同じ所に3秒以上続けてスプレーしない。高圧ガスを使った燃えやすい製品なので火気と高温に注意(メーカーの注意)
ミストタイプの例(ビオレUV アクアリッチ アクアプロテクトミスト)は、「大島美幸さんの記事の塗り直しの節」で紹介しています。
たっぷり使いやすい日焼け止め|毎日用と、外に長くいる日用
1円玉2枚分を毎日塗り、さらに塗り直しもすると、日焼け止めは思ったより早く減ります。ここでは、量を守りやすい毎日用と、外に長くいる日用の例を1つずつ、次の条件で挙げました。比べて決めた順位ではなく、同じ条件に合う商品はほかのメーカーにもあります。
- 毎日用:顔にもからだにも使え、1gあたりの値段が低く、量を気にせず塗りやすいもの(挙げたジェルは希望小売価格で1gあたり約10.5円)
- 外に長くいる日用:水に強い表示(UV耐水性★★)に加えて、こすれに強い(耐こすれ)とメーカーが書いているもの
この記事で挙げた日焼け止めは、塗り直し用のスプレーも含めて、どれも SPF50+・PA++++ で、日常だけなら高めの数値です。日常はそれほど数値の高くないもので十分(環境省)なので、手元に日焼け止めがあれば、まずそれを量どおりに塗るのが先です。SPF が同じでも値段が違うのはなぜかは、「日焼け止めの値段が高い・安い理由」で解説しています。
| 項目 | スキンアクア UVジェル | アネッサ ミルク |
|---|---|---|
| 形・容量 | ジェル 110g | 乳液 60mL |
| 価格の目安 | 1,155円 | 3,058円 |
| 1gあたり | 約10.5円 | 約51円(1mL) |
| 使う所 | 顔・からだ | 顔・からだ |
| 香り | 無香料 | あり |
| こすれ | 記載なし | 耐こすれ |
| 向く場面 | 毎日 | 外に長くいる日 |
価格の目安は、メーカーの希望小売価格・参考小売価格(税込)で、お店によって違います。1gあたり(ミルクは1mLあたり)は、その価格を容量で割った編集部の計算です。「記載なし」は、メーカーのページに書かれていないという意味で、できないという意味ではありません。2つとも(塗り直し用のスプレーも)UV耐水性★★で、成分表示に紫外線吸収剤とエタノールがあり、せっけん(石けん)で落とせるとメーカーが書いています。区分は、メーカーのページに「化粧品」とあるもの(スキンアクア)と、医薬部外品の表示が無く化粧品の形で成分を表示しているもの(アネッサ)です。吸収剤やエタノールで肌に合わなかったことがある人は、「よくある質問」も見てください。
毎日用:スキンアクア スーパーモイスチャーUVジェル
ロート製薬が「たっぷり使える110g」「全身にのばしやすいジェルタイプ」と案内する、顔・からだ用の日焼け止め(化粧品)です。無香料・無着色で、石けんで落とせて、化粧下地にも使えるとしています。ポンプ式の140g(希望小売価格1,375円)もあります(ロート製薬)。
- 合う人(編集部の見方):顔もからだも、毎日量を気にせず塗りたい人
- ほかの選び方:数値が低めで紫外線吸収剤を使っていないものがよい人には、キュレル 潤浸保湿 UVエッセンス(SPF30・PA++、医薬部外品)の例を「大島美幸さんの記事」で紹介しています
外に長くいる日用:アネッサ パーフェクトUV スキンケアミルク NA
資生堂のアネッサの日焼け止め用乳液(化粧品)です。メーカーは「日常にも、スポーツ・レジャー・海・プールまで」使え、こすれに強く(耐こすれ)、せっけんで落とせると案内しています。液が2層に分かれているので、よく振ってから使います(資生堂)。
- 合う人(編集部の見方):外で長く過ごす日や、スポーツ・レジャー、海やプールの日に、顔とからだを1本で済ませたい人
- 気をつけたいこと:1mLあたり約51円と、毎日からだまで塗るには高め。香りがある。服や車のシートとこすれると白く残ることがある(メーカーの注意)
よくある質問
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冬や曇りの日も日焼け止めは要りますか?
冬や曇りの日も、紫外線の強さを表す「UVインデックス」が3以上の日は、塗るのが目安です。日本化粧品工業会によると、冬の1月でも、いちばん多い月に比べて UVB は5分の1、UVA は2分の1ほどあります(神奈川県平塚市の1990〜2001年の観測の平均)。曇りの日も、薄い雲なら UVB の80〜90%が通ります(環境省)。環境省のマニュアルは、世界保健機関の目安として、UVインデックスが1〜2(弱い)なら安心して外で過ごせる、3〜7ならできるだけ日陰を使い、できるだけ長袖・日焼け止め・帽子を、8以上なら日中の外出はできるだけ控え、必ず長袖・日焼け止め・帽子を、としています。その日の予測は気象庁の紫外線情報で見られます。なお、日本皮膚科学会は、日常生活で光老化(紫外線によるシミ・しわなど)を避けるためなら、さほど強いものは必要ないとしています。冬も UVA が残っていることを考えると、UVインデックスが低い日も、数値の高くない日焼け止めを塗っておくという考え方もあります(編集部の見方)。季節ごとの紫外線の量や日陰の紫外線は「曇りの日・冬・日陰の紫外線」にまとめています。
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SPF の数字は、高いほどいいですか?
高ければよいとは限りません。日本皮膚科学会は、数字の高すぎるものは成分が濃くなりがちなので、場面に合った強さのものをきちんと塗るほうがよい、としています。場面ごとの選び方(日常・炎天下の長い外出・海やプール)は「日焼け止めの選び方|SPF・PAと使う場面」にまとめています。
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塗ってから何分たてば外に出られますか?
環境省のマニュアルは「外に出る前に塗る」としていて、何分前という目安は書いていません。資生堂は、きちんと塗れば塗った直後から効果を発揮するので、出かける直前でもよいと説明しています(アネッサの案内)。
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日焼け止めはどう落としますか?
環境省のマニュアルは、日焼け止めも毎晩落とすようすすめています。多くはメイク落としで落とせますが、耐水性の高いものなど、専用のクレンジングで落とすよう書かれたものもあるので、説明書を確かめます。
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日焼け止めで肌が赤くなったり、かゆくなったりしたら?
使うのをやめ、皮膚科医に相談してください(メーカーの使用上の注意)。環境省のマニュアルによると、紫外線吸収剤はまれにかぶれる人がいます。紫外線散乱剤はアレルギーを起こすことがほとんどなく、敏感な肌用・子ども用には散乱剤だけのものが多く、「紫外線吸収剤無配合」「ノンケミカル」などと表示されています。吸収剤を使っていない日焼け止めの例(キュレル 潤浸保湿 UVエッセンス)は「大島美幸さんの記事」で紹介しています。
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「飲む日焼け止め」で、塗る代わりになりますか?
なりません。「飲む日焼け止め」はサプリメント(食品)の呼び名で、環境省のマニュアルが挙げる紫外線の浴びすぎを防ぐ方法(時間帯・日陰・日傘や帽子・衣服・サングラス・日焼け止め)にも入っていません。米国の FDA(食品医薬品局)も2018年に、日焼け止めの代わりになる錠剤やカプセルはないと注意を呼びかけています(長官の声明、英語)。区分・表示・注意点は「「飲む日焼け止め」は効果ある?ヘリオケアとホワイトヴェールの違い」にまとめています。
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シミが気になる所には、どう塗ればいいですか?
塗り方は、顔全体に決まった量を塗り、日に当たりやすい頬や鼻は念入りに重ねる、上の5ステップのとおりです。シミの所だけを厚く塗る方法は、今回調べた環境省・日本皮膚科学会の資料には見当たりませんでした。シミにはいくつかの種類があり、種類によって原因や対処が違います。見分け方は「シミの種類(日光黒子と肝斑)の見分け方」にまとめています。
この記事について
この記事は、環境省の紫外線環境保健マニュアル2020、日本皮膚科学会の皮膚科Q&A(日焼け)、日本化粧品工業会の紫外線の説明、塗る量と SPF の研究(論文の要旨)、メーカーのページをもとに、子育て主婦の若返り日記の編集部(運営:Digital GOAT株式会社)がまとめました。このサイトで2016年に当時の運営者が書いた記事を書き直したもので、以前の題の「SPF50→10に」は出どころを確かめられなかったため外し、当時の体験談と「面倒なら飲む日焼け止めを」というすすめも載せていません。紹介した日焼け止めは、量と場面に合わせた例で、市販の日焼け止めをすべて比べたものではありません。サイトの運営者は運営者情報、運営会社は運営企業をご覧ください。
環境省「紫外線環境保健マニュアル2020」(第3章 紫外線による影響を防ぐためには:日焼け止めの効果表示・使い方)
日本皮膚科学会「皮膚科Q&A 日焼け」(Q12・Q13)
日本化粧品工業会「紫外線編」(気になる紫外線用語CHECK!・紫外線防止の基本・紫外線についての基礎知識・UV耐水性の表示に関するQ&A。確かめた日に同会のサイトがメンテナンス中だったため、Internet Archive の控え)
塗る量と SPF の研究(PubMed の要旨、英語):Faurschou ほか 2007・Bimczok ほか 2007・Liu ほか 2012・Teramura ほか 2012・Autier ほか 2001
メーカー:ロート製薬 スキンアクア スーパーモイスチャーUVジェル・スキンアクアの使い方、資生堂 アネッサ パーフェクトUV スキンケアミルク NA・スキンケアスプレー NA・日焼け止めの正しい使い方・ブラッシュオンパウダー
気象庁「紫外線情報(分布図)」(UVインデックスの予測)、米国 FDA 長官の声明(2018年5月22日)(Internet Archive の控え。英語)


